長澤クン(澤):
社長、このチラシ見ました?
社長さん(社):
ああ、「マタイ受難曲」か。もちろんやないか。チケットも既にゲット。
田渕君(渕):
マタイ・・・なんとかって、時々話題に出てくる社長お気に入りの曲のひとつでしたよね。
社長、このチラシ見ました?
社長さん(社):
ああ、「マタイ受難曲」か。もちろんやないか。チケットも既にゲット。
田渕君(渕):
マタイ・・・なんとかって、時々話題に出てくる社長お気に入りの曲のひとつでしたよね。
(澤):なんとかじゃなくって、受難曲ですよ。パッションパッション。
(渕):屋良? ん〜!ん〜!
(澤):なんですかそれ、パッション屋良のマネですか。
(社):胸叩くねんやったら、予算が出来たときにしてくれるか。今月も売上落としてるで。
(渕):はい。(^-^;)ゞ
(澤):よけいなギャグするから。
(渕):すみません。でも、それ来年の3月9日って書いてありますやん。まだ早いでしょ。
(社):そう言うけど、既にA席以外はみんな売り切れやで。
(渕):へーそんなに人気があるんですか。
(社):何しろ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と聖トーマス教会合唱団やろ。
(澤):社長が飛びつくの無理ない組み合わせですものね。
(渕):それって、社長のお気に入りのオケなんですか?
(社):そうやなくって、ライプツィヒの聖トーマス教会というのはJ.S.バッハが音楽監督として長年過ごした所やし、ゲヴァントハウス管弦楽団もバッハの時代に創設された由緒正しいオーケストラや。そのうえ「マタイ・・・」はその時の代表作ときてるから、自称バッハオタクのわしとしては、これを生で聴いたことがないというのは耐えられへん恥辱なんやな。
(渕):ということは、ある意味、当時のオリジナルに近い演奏を聴けるというわけですか。
(社):そういうこっちゃ。オリジナルが一番ええかどうかは別の話やけど。
(渕):ふーん。ところで、その受難曲ってなんなんですか。
(社):マタイ、マルコ、ルカ、それにヨハネのいずれかの福音書から、キリストの受難、要するに人々の罪を背負って十字架に架けられるところを採り上げて描いた音楽や。
(澤):「マタイ受難曲」は、マタイによる福音書を基にした教会カンタータの一種なんですよ。
(渕):なるほどね。で、その教会カンタータって何?
(澤):キリスト教の礼拝の時に演奏する音楽・・・ でしたっけ。
(社):プロテスタントの礼拝やな。それとカンタータというのはオーケストラの伴奏付きの声楽曲や。独唱、重唱、合唱を交えて、マタイの場合は全曲演奏するのにだいたい3時間以上はかかるな。
(渕):一曲聴いてもジュウナンキョクなんちゃってねぇ。
(社):いやいや、十何曲やなくって、数十曲でワンセットやで。
(渕):違いますよ。シャレですがなシャレ。まともに受けんといてくださいよ。
(社):ほーかいな。
(澤):CDもお持ちなんでしょ。
(社):もちろん。CDではオットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団の録音。それ以外にもレコードでカラヤンのダイジェスト版やろ。カセットテープのバッハ全集の中に収録されてるカール・リヒターの指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団の1958年版、それから・・・
(澤):まだあるんですか。
(社):あるある。DVDでカール・リヒター&ミュンヘン・バッハの1971年のスタジオ録画。
(渕):それ、ひとつ聴くのに3時間以上かかるんでしょ。
(社):なんのなんの。クレンペラー&フィルハーモニアの録音なんか、実にゆっくりした演奏をしてるから、4時間くらいかかるな。音楽携帯にはこれを入れて、しょっちゅう聴いてるんや。
(渕):ってことは、社長はそのとろくっさいクレンペラーの演奏がお気に入りなんですか。
(社):演奏はゆっくりしてるけど、とろくさいわけやない。でもまあ、一番好きなんはリヒター&ミュンヘン・バッハの1958年版やねんけど、カセットやからダビングをようせんねん。DVDからもダビングでけへんし。
(澤):ってことは、結局、ダビングの都合でCDのクレンペラー盤を選んでるだけですか。
(社):まあな。でも、クレンペラーも悪くないで。
(澤):カセットでバッハの全集をお持ちなんですね。
(社):それには「ヨハネ受難曲」も、「クリスマス・オラトリオ」も入ってるんやが、これがまたどっちも最高にすばらしい!「マタイ・・・」があるから作品の価値は一歩譲るみたいやけどなぁ。
(渕):マタイに一歩譲りながらもどっちも最高というのは、日本語の表現としてはどうなんですかね。たんなる贔屓の引き倒しみたいに聞こえますけど。
(社):なんとでも言え。文句あるなら、ともかくいっぺん聴いてみ。
(渕):3時間の曲をねぇ。
(社):長澤クン、バッハにはこのほかに「マルコ受難曲」っていうのがあったのを知ってる?
(澤):さあ、マタイとヨハネしか知らないですけど。他に「ルカ受難曲」もあったけど、結局偽物だったっていうのは聞いたことありますよ。
(社):あと、マルコの福音書による受難曲。これは実際にバッハが書いた曲や。
(澤):でも、あまり有名じゃないですよね。駄作だったんですか。
(社):そうやなくて、楽譜が残されてないんやて。テキストだけ残ってるし、実際ライプツィヒの聖トーマス教会で初演された日時も記録されてるから存在したことは間違いない。そのうえ、どの部分がどのカンタータから転用されたものとかいう記録もあるので、一部は再現することも不可能ではないらしいけどな。
(澤):どうして楽譜が残ってないんでしょうね。
(社):バッハが長男のフリードマン・バッハと次男のエマニュエル・バッハへの遺産として自分の楽譜を半分ずつ遺したんや。で、エマニュエルに渡った楽譜はほとんど残ってるけど、フリードマンに渡ったほうは相当散逸してしもたらしい。フリードマンが金に困って売り払ったとか、寒さをしのぐために暖炉で燃やしたとか、いろいろ言われてるけどな。
(澤):えー! もったいない。
(社):二人とも音楽家としては一流なんやけど、少なくても長男のフリードマンの性格は推して知るべしやな。
(渕):なるほどね。いずれにしてもその、さくらももこかマルコか知りませんけど、その受難曲の楽譜は兄貴の方に渡ってしもたわけですね。
(社):エマニュエルの日記によると、バッハは全部で5曲も受難曲を書いたらしいけど、現在残ってるのはマタイとヨハネだけやろ。
(渕):あとの3曲はフリードマンの暖炉の中でお陀仏ってことなんや。
(社):キリスト教でお陀仏はないやろ。せめてアーメンくらい言えんか。
(渕):無くした楽譜はナンマイダーなんちゃってね。
(社):しょうむな。ひょっとしてそれ、今日のオチにして終わるつもり?
(澤):騒がしいだけでしたね。
(渕):そこまで言わなくても・・・。

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⇒J.S.バッハ マタイ受難曲 BWV244(リヒター&ミュンヘンバッハ)
(渕):屋良? ん〜!ん〜!
(澤):なんですかそれ、パッション屋良のマネですか。
(社):胸叩くねんやったら、予算が出来たときにしてくれるか。今月も売上落としてるで。
(渕):はい。(^-^;)ゞ
(澤):よけいなギャグするから。
(渕):すみません。でも、それ来年の3月9日って書いてありますやん。まだ早いでしょ。
(社):そう言うけど、既にA席以外はみんな売り切れやで。
(渕):へーそんなに人気があるんですか。
(社):何しろ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と聖トーマス教会合唱団やろ。
(澤):社長が飛びつくの無理ない組み合わせですものね。
(渕):それって、社長のお気に入りのオケなんですか?
(社):そうやなくって、ライプツィヒの聖トーマス教会というのはJ.S.バッハが音楽監督として長年過ごした所やし、ゲヴァントハウス管弦楽団もバッハの時代に創設された由緒正しいオーケストラや。そのうえ「マタイ・・・」はその時の代表作ときてるから、自称バッハオタクのわしとしては、これを生で聴いたことがないというのは耐えられへん恥辱なんやな。
(渕):ということは、ある意味、当時のオリジナルに近い演奏を聴けるというわけですか。
(社):そういうこっちゃ。オリジナルが一番ええかどうかは別の話やけど。
(渕):ふーん。ところで、その受難曲ってなんなんですか。
(社):マタイ、マルコ、ルカ、それにヨハネのいずれかの福音書から、キリストの受難、要するに人々の罪を背負って十字架に架けられるところを採り上げて描いた音楽や。
(澤):「マタイ受難曲」は、マタイによる福音書を基にした教会カンタータの一種なんですよ。
(渕):なるほどね。で、その教会カンタータって何?
(澤):キリスト教の礼拝の時に演奏する音楽・・・ でしたっけ。
(社):プロテスタントの礼拝やな。それとカンタータというのはオーケストラの伴奏付きの声楽曲や。独唱、重唱、合唱を交えて、マタイの場合は全曲演奏するのにだいたい3時間以上はかかるな。
(渕):一曲聴いてもジュウナンキョクなんちゃってねぇ。
(社):いやいや、十何曲やなくって、数十曲でワンセットやで。
(渕):違いますよ。シャレですがなシャレ。まともに受けんといてくださいよ。
(社):ほーかいな。
(澤):CDもお持ちなんでしょ。
(社):もちろん。CDではオットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団の録音。それ以外にもレコードでカラヤンのダイジェスト版やろ。カセットテープのバッハ全集の中に収録されてるカール・リヒターの指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団の1958年版、それから・・・
(澤):まだあるんですか。
(社):あるある。DVDでカール・リヒター&ミュンヘン・バッハの1971年のスタジオ録画。
(渕):それ、ひとつ聴くのに3時間以上かかるんでしょ。
(社):なんのなんの。クレンペラー&フィルハーモニアの録音なんか、実にゆっくりした演奏をしてるから、4時間くらいかかるな。音楽携帯にはこれを入れて、しょっちゅう聴いてるんや。
(渕):ってことは、社長はそのとろくっさいクレンペラーの演奏がお気に入りなんですか。
(社):演奏はゆっくりしてるけど、とろくさいわけやない。でもまあ、一番好きなんはリヒター&ミュンヘン・バッハの1958年版やねんけど、カセットやからダビングをようせんねん。DVDからもダビングでけへんし。
(澤):ってことは、結局、ダビングの都合でCDのクレンペラー盤を選んでるだけですか。
(社):まあな。でも、クレンペラーも悪くないで。
(澤):カセットでバッハの全集をお持ちなんですね。
(社):それには「ヨハネ受難曲」も、「クリスマス・オラトリオ」も入ってるんやが、これがまたどっちも最高にすばらしい!「マタイ・・・」があるから作品の価値は一歩譲るみたいやけどなぁ。
(渕):マタイに一歩譲りながらもどっちも最高というのは、日本語の表現としてはどうなんですかね。たんなる贔屓の引き倒しみたいに聞こえますけど。
(社):なんとでも言え。文句あるなら、ともかくいっぺん聴いてみ。
(渕):3時間の曲をねぇ。
(社):長澤クン、バッハにはこのほかに「マルコ受難曲」っていうのがあったのを知ってる?
(澤):さあ、マタイとヨハネしか知らないですけど。他に「ルカ受難曲」もあったけど、結局偽物だったっていうのは聞いたことありますよ。
(社):あと、マルコの福音書による受難曲。これは実際にバッハが書いた曲や。
(澤):でも、あまり有名じゃないですよね。駄作だったんですか。
(社):そうやなくて、楽譜が残されてないんやて。テキストだけ残ってるし、実際ライプツィヒの聖トーマス教会で初演された日時も記録されてるから存在したことは間違いない。そのうえ、どの部分がどのカンタータから転用されたものとかいう記録もあるので、一部は再現することも不可能ではないらしいけどな。
(澤):どうして楽譜が残ってないんでしょうね。
(社):バッハが長男のフリードマン・バッハと次男のエマニュエル・バッハへの遺産として自分の楽譜を半分ずつ遺したんや。で、エマニュエルに渡った楽譜はほとんど残ってるけど、フリードマンに渡ったほうは相当散逸してしもたらしい。フリードマンが金に困って売り払ったとか、寒さをしのぐために暖炉で燃やしたとか、いろいろ言われてるけどな。
(澤):えー! もったいない。
(社):二人とも音楽家としては一流なんやけど、少なくても長男のフリードマンの性格は推して知るべしやな。
(渕):なるほどね。いずれにしてもその、さくらももこかマルコか知りませんけど、その受難曲の楽譜は兄貴の方に渡ってしもたわけですね。
(社):エマニュエルの日記によると、バッハは全部で5曲も受難曲を書いたらしいけど、現在残ってるのはマタイとヨハネだけやろ。
(渕):あとの3曲はフリードマンの暖炉の中でお陀仏ってことなんや。
(社):キリスト教でお陀仏はないやろ。せめてアーメンくらい言えんか。
(渕):無くした楽譜はナンマイダーなんちゃってね。
(社):しょうむな。ひょっとしてそれ、今日のオチにして終わるつもり?
(澤):騒がしいだけでしたね。
(渕):そこまで言わなくても・・・。

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今回は関西地区限定の話題。春からのコンサートで、面白そうなものをいくつか取り上げ
2008/02/21(木) 12:25:21 | エンターテイメント日誌
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