「お茶の時間」にしませんか?
大阪の、とある保険事務所。スタッフは社長と営業マン、そして美人クラークの3人だけ。どんなにいそがしくても、お気楽オフィスのティーブレイクは、時間をえらばすはじまります。
  ♪〜 スラスラ
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クリスマスはオラトリオの巻
社長さん(社):
 この前ハロウィンの飾りつけを片付けてたと思たらすぐクリスマスツリー。それが終わると次は正月飾りやで。商店街の人も忙しいこっちゃな。
田渕君(渕):
 歳とってくると、やっぱり時間の流れが早く感じるんでしょうか。

(社):そうやな、残りの人生、カウントダウンに入ってるからなぁ・・・って、何を言わすんや。歳の話はもうええ。

長澤クン(澤):
 でも、クリスマスも近いわりにあまり盛り上がってないと思いません?

(渕):街中どこへ行ってもジングルベルというのもかなわんけど、今年はちょっと寂しいかもな。
(社):橋下弁護士に言われるまでもなく、まだまだ大阪の景気はよくないんやな。

(澤):ジングルベルはもういいですけど、やっぱりクリスマスには「メサイア」なんか聴きたいなぁ。わたしはそういうムードに浸りたいですけど。
(社):そういえば、最近は「メサイア」の演奏会って、あんまりせんようになったな。

(渕):ちょっとよろしい? その「メサイア」って誰の曲でしたっけ。
(澤):ヘンデルのオラトリオです。♪ハーレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ・・・って合唱、聞いたことないですか?
(渕):ああ、それ知ってる知ってる。それもクリスマスの曲なんか?
(澤):特にクリスマスの曲ってことはないですけど、キリスト教の音楽なんですよ。
(渕):それくらい俺でもわかるわ。天理教には聞こえへん。

(社):今、長澤クンが歌ったハレルヤコーラスが特に有名で、「メサイア」が初演された時に、国王のジョージ2世が感極まって立ち上がったんで、他の聴衆も全員総立ちになったという逸話があるねん。それ以来「ハレルヤコーラス」は起立して聴くのがお約束になってるんや。
(渕):へー。それ知らんと聴きに行ったらびっくりするでしょうね。突然みんな立ち上がって、これから○×ゲームでも始まるのかなと思いますよね、きっと。
(社):そんなこと思う奴おるかいな。

(渕):あ、そうや。最近卒業式で君が代を歌わせるのはおかしいとか、起立させるのがおかしいとか言うてる非キリスト教徒のリベラル野郎がこの演奏会行ったら、どないしよるんでしょうかね。
(澤):どっちでもいいでしょ、そんなの。
(社):ほんまや。そんなやつ演奏会に連れて行くなよ。わしゃ仏教徒やけど、みんながそうするんやったら、それに合わせるがな。
(渕):さすが社長、和を重んじる日本人の鑑ですね。
(社):おまえ、それ褒めてるのんか、けなしてるのかどっちや。

(澤):今月は1日にテレマン室内管弦楽団がいずみホールで演奏会がありましたけど、あとは大阪で「メサイア」の演奏会、ゼロなんですよ。
(社):プログラムの一部にハレルヤコーラスだけとか、何曲か抜粋で組み込まれることはあるんやろけど、全曲となるとなかなか聴く機会がないんやな。
(澤):たしか夏ごろにフロイデ合唱団が大阪センチュリー交響楽団とやってましたね。
(社):外山雄三の指揮やったな。

(澤):社長はあまり興味ないんですか。
(社):わしもこの曲は好きやで。バーンスタインのレコードも持ってるし。でも、どっちか言うとバッハの「クリスマス・オラトリオ」がええな。
(渕):社長はバッハオタクですもんね。
(社):でも、この曲は贔屓の引き倒しと違うで。第一ほんまにクリスマスの期間に演奏するために書かれた曲やし。

(渕):一応どんな曲なんか聞いときましょか。話がしたそうですし。
(社):別に無理に聞いていらんけどな。難しい話は抜きにして、この前言うてた受難曲がキリストの処刑を描いてるのと反対に、キリストの降誕を題材にしてるんや。したがって全体に祝祭ムードに満ち満ちた明るくて華やかな曲なわけ。
(渕):まあ、どっちみち行くんやったら、葬式よりお誕生会のほうがよろしいもんね。

(澤):けれど、これも演奏会は少ないんでしょ。
(社):たしかに少ないけど、24日にはバッハアカデミー関西が京都府立府民ホールアルティで、それから25日にはテレマン室内管弦楽団と合唱団がカトリック夙川教会聖堂でちゃんとプログラムされてるんや。大阪でないのはさびしいけど。

(渕):「マタイ受難曲」って3〜4時間あるって言うてはったでしょ。その「クリスマス・オラトリオ」もそれくらいあるんですか。
(社):第6部まであるから、まあ近いところかな。ただし、第4部以降は新年に演奏するために書かれた曲やから、クリスマスにやる演奏会では1〜3部まで、約2時間くらいというのが一般的かな。

(渕):へえ、正月になってもクリスマスの曲を聴くんですか。
(社):昔のドイツは12月25日から1月6日までの13日間をクリスマス期間として祝ってたんや。このオラトリオも第何部はどの祝祭日に演奏するものとちゃんと決めてある。わしもこの曲を聴かんとクリスマス気分になられへんねんな。
(澤):まるでクリスチャンですね。

(渕):それが終わると、あとは年末の「第九」で新年を迎えるってわけですね。
(社):その前に亀岡の穴太寺へお参りに行くんや。西国三十三箇所の第21番札所。あと6箇所で満願なんやで。
(澤):それで、お正月はウィーンフィルのニューイヤーコンサートでスタートでしょ。
(社):元旦は「クリスマス・オラトリオ」の第4部を聴くんやろが。そのあと、天満の天神さんで初詣やがな。
(渕):社長の信仰心て、まるで節操がないですね。
(澤):わたしもあまりご利益はないように思いますけど。

ハレルヤー!


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日本テレマン協会の教会音楽シリーズ、「クリスマス・オラトリオ」(J.S.バッハ)
2007/12/26(水) 20:37:04 | エンターテイメント日誌 
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